令和4年12月7日に開催された横手市議会の定例会では、いくつかの重要な議案が審議されました。特に注目を集めたのは、農業の振興と人材育成に関連する議論です。
11番の佐藤誠洋議員は、横手市の地域活性化に向けた提案として、農業創生大学の設立を提言しました。
この議論の中で、佐藤議員は「横手市は冬の厳しい気候を逆手に取り、おいしい農産物を生み出すことが可能である。これを基に新たな産業構造を築き、若者の定着を図るべき」と指摘しました。
これに対し、高橋大市長は、「農業創生大学の設立にはハードルが高い」としつつも、「地域の農業を強化するために尽力する」との姿勢を示しました。市長は、農業に必要な技術や知識を学ぶ場を整える考えがあるようです。
また、鈴木勝雄議員からは、地域の農業振興策に関する質問がありました。彼は、「小規模農家を支援する施策が必要だ」と訴えました。農林部長は、「近年、小規模農家の支援には力を入れており、新たな施策も講じている」と述べましたが、鈴木議員は「まだまだ足りない」と反論しました。
その後、具体的な議案として議案第120号と第121号が上程されました。
議案第120号では、横手市議会の議員報酬を改定することが提案され、月々の支給割合が100分の155から160に引き上げられることになり、議会はこれを受け入れました。
議案第121号では市長や教育長の給与についても同様に、期末手当の支給割合を引き上げることが決定されました。これらの議案の背景には、経済環境の変化及び人材確保の重要性があるようです。
さらに、令和4年度の一般会計補正予算が審議されました。これには物価高騰に対する支援策が盛り込まれており、特に医療機関への支援が強調されました。