令和6年第3回横手市議会では、地域の健康や福祉関連の施策が多く議論された。特に重要視された横手市健康の駅よこてトレーニングセンター設置条例案が全会一致で可決された。
本間利博厚生常任委員長は、トレーニングセンターが活用されることで、市民の健康増進が図られることを強調した。
異議もなく討論は進み、原案の可決が了承された。
また、横手市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の改正も重要な議題になった。採決の結果、改正案は可決され、保育の質向上に寄与することが期待されている。
さらに、議案の中で、特に注目されたのは「現行の健康保険証を当分の間残すことを求める陳情」であった。立身万千子議員は、「マイナンバーカードが十分に身近でない現実があり、特に高齢者の介護施設利用者にとって、保険証廃止はデメリットが多い」との見解を示した。しかし、議会ではこの陳情は少数派賛成により不採択となった。
その他の議案では、空家管理などの条例改正、市の介護制度の見直しが議論に上がり、可決された。特に介護保険条例の改正については、高齢化社会に即した支援の必要性が強調された。
この定例会は、厚生、教育、福祉など市民生活に直結する施策が多く扱われた。議会に出席した市民の中には、今後の政策に対する期待や改善の要望が強く表明されたことが印象に残る結果となった。