令和6年3月4日に開かれた横手市議会では、観光分野におけるデジタル技術の活用に関する質問が取り上げられた。特に、福田誠議員は観光業界におけるデジタルマーケティングの現状を問うた。
福田議員は、横手市の公式SNSの運用状況について具体的なデータを求めた。高橋大市長は、Facebook、X(旧Twitter)、LINEなどのSNSを用いて情報発信に努めていることを説明した。特に、Facebookのフォロワー数は約一万人を超え、投稿のエンゲージメント数も優れた結果であると強調した。
さらに、福田議員は観光データとトレンドについても質問した。市長は、観光客数が着実に回復しており、特に冬のかまくらイベントには前年より多くの来場者があったと述べた。特に、外国からの観光客が前年よりも増加していることは、横手市の観光施策の成果であると言える。市長は、この流れを受けて、今後も観光客を惹きつける施策を続けていく方針を示した。
次に、福田議員は現行のツーリズム戦略についても言及した。市長は、グリーン・ツーリズムやアドベンチャーツーリズムなど様々なテーマの旅行ニーズが高まっている中で、横手市独自の体験型ツアーを提供する意義を訴えた。また、地域独自の観光資源の活用方法についても触れ、市が持つ自然環境や文化遺産を観光にどう生かしていくのか、その展望を示した。
観光資源の活用に関しては、地元の農産物や文化遺産を通じて観光客に地域の特性を理解してもらうことが必要であると市長は述べた。観光による地域活性化を目指した施策は、横手市における持続可能な観光を実現し、リピーターの獲得に繋がると期待されている。
今回の質問を受けて、市は今後の観光戦略を一層強化し、地域住民と協力して魅力的な観光地づくりに取り組んでいく姿勢を重視している。