令和5年3月の横手市議会定例会が開かれ、一般質問や予算に関する議案が審議された。
初めに、12番の福田誠議員は、スポーツをキーワードにした地域活性化について提案を行った。特に、全国大会やプロの興行試合の誘致を強化すべきとの意見が見受けられた。福田議員は、「地域に根づいたクラブをつくるべき」と強調し、地元でサッカーやバレーボールなどのクラブを設立する重要性を述べた。これに対して高橋大市長は、市がこれまで築き上げてきたスポーツ界との関係を重視する姿勢を示し、誘致活動を継続的に行う方針を表明した。
また、福田議員は新たに「横手スポーツコミッション」の設立を提案し、その運営に向けた支援の必要性を強調した。この組織は、地域のスポーツ団体や企業との連携を強め、スポーツを通じた地域活性化を図ることを目的としている。市はこの提案に対し、前向きな姿勢を示した。
次に、令和4年度横手市一般会計補正予算(第13号)が提案され、内容が説明された。歳入歳出にそれぞれ3億5,000万円を追加し、総額588億7,570万円とする内容である。特に除雪費やスポーツ関連事業への支出が考慮されており、経済的にも市民の関心が高い議案に位置づけられている。市長は、「予算の用途をしっかりと周知し、迅速に支援を行う」と述べた。
また、令和5年度の補正予算(第1号)も提出され、こちらも新型コロナウイルスワクチン接種に必要な経費が盛り込まれている。国や県の支援事業との整合性を図りつつ、市内の経済活動を促進し、地元企業の発展につなげる意向が示された。
特に、市長は農業振興についても言及し、農業資材の高騰に対する独自の支援策を検討していることを明らかにした。農業振興の支援が地域経済の安定にも寄与するため、今後も重要な取り組みの一つとなるだろう。
今回の会議では、地域のスポーツや農業振興、経済活動に対する市の考えや方針が議示され、市民にとっても注目度の高い内容となっている。今後の施策が地域の活性化にどのように寄与していくのか、関係者の間で注視されることが予想される。