令和3年9月3日、横手市議会において第6回定例会が開催され、重要なテーマが議論された。
本日の議論では、特に大学の創設について話題が集中した。山形健二議員は、人口減少が進む地域において新たな人の流れを創出する手段として大学の必要性を訴えた。これに対し、高橋大市長は、大学の創設は過去の事例を踏まえると非常に高いハードルがあると指摘した。しかし、代わりに、既存の大学を活用し、学生が地域に戻るためのフィールド作りがより重要であると強調した。
さらに、山形議員は大学創設のメリットとして、地域活性化や若年層の定住人口増加に期待を寄せる一方、定員割れの大学が現状多く存在することも考慮すべきだと述べた。市長は引き続き、他県への進学を希望する学生が地域で活躍できる環境を整備することが重要だと述べ、大学の誘致に向けた具体的なアクションに言及した。その中で、地域の基幹産業である農業を担う人材を育てる「よこて農業創生大学事業」への取り組みも触れられた。
次に、議員たちは会員制倉庫型卸売店舗誘致の提案にも言及した。山形議員は大規模な店舗が地域経済に与える影響を懸念しながらも、市民の生活の質を向上させるための施設の必要性を主張した。これに対し市長は、赤字経営を生む可能性がある中、中小企業との共存を念頭に置きつつ、誘致活動を行っていく姿勢を示した。地域経済の観点からも、商業施設の出店が市内の雇用に与える影響に十分配慮する必要があるとの立場を表明した。
また、今回の会議では財産の取得に関連する議案も優先して扱われ、商工観光部からは「Bizサポートよこて」の備品一式取得についての説明があり、さらなる事業推進が見込まれている。さらに、令和3年度の一般会計補正予算も承認され、各部門の活動が支援されることが期待されている。
横手市議会には、地域の未来を見据えた真剣な議論が展開されており、今後の市の振興に向け、議員たちの活発な活動が重要である。特に、若者の定住を促進し、地域社会全体の活性化を図るための施策が求められる。市長及び議員たちが地域の持続的な発展に向けて引き続き積極的に取り組むことが期待されている。