令和4年6月6日、横手市議会で開催された第4回定例会では、子育て支援や視力検査、そして防災対策など多くの議題が討議された。
議会では、3歳児健診における視力検査の重要性について意見が交わされた。土田 百合子議員は、目の機能が6歳までに完成することを踏まえ、健診における屈折異常検査の実施を促すべきだと主張し、現行のランドルト環を用いた家庭での検査方法では弱視を見逃すリスクが高いと述べた。また、厚生労働省の支援により、屈折検査機器の導入が進むことが期待されており、来年度中の開始が見込まれている。
続いて、母子健康手帳のデジタル化についても議論された。母子健康手帳の内容や見直しが行われる中、電子化の進展が求められ、従来の対面での支援も失われないような形での導入が期待されている。市民福祉部長は、母子手帳の電子化について国の動向を注視しながら、適切なタイミングで検討していく方針を示した。
また、非正規雇用者の就労機会が厳しいことから、女性のためのデジタル人材育成が重要であるとの意見も出された。市内の事業者やハローワークが連携し、実践的な支援策を講じることが求められた。既存のプログラムに加えて、新たな講座やセミナーを開設し、女性がデジタル分野で活躍できる環境を整えるべきとの意見が多かった。
最後に、地震対策として、公共施設のエレベーターに非常用品を設置する提案があった。防災用品の必要性が認識されている中、関係機関からの協力を得ながら、充実した対策を講じていく必要があると強調された。
議会で取り上げられたこれらの議題は、横手市民の生活向上に向けた重要な施策であり、市の担当者はそれぞれの問題に対応する意向を示している。市民生活が安全で安心なものであることを確保するため、今後の取り組みが注目される。