令和3年第5回横手市議会6月定例会が開催され、市長の所信表明や様々な報告が行われた。
まず、市長の高橋 大氏は冬季の大雪による農業被害について触れた。大雪による農業被害額は45億4,000万円に達し、支援対策が急務とされている。特に、農家の営農意欲の維持が課題で、市として物心両面での支援に取り組んでいると述べた。
また、コロナ禍におけるワクチン接種も重点的に進められている。市長は、「65歳以上へのワクチン集団接種を始めた。市民には感染症対策の徹底をお願いする。」と強調した。
次に、横手市総合計画の後期基本計画がスタートしたことを報告。過疎地域持続的発展計画や定住自立圏共生ビジョンを策定し、市の持続的な成長に向けた取り組みを進めるとの意向を示した。
さらには、小学校の統合についても言及し、十文字小学校の初入学式が行われたことを報告し、新たな校歌が披露された様子を伝えた。さらに、横手市増田まんが美術館の名誉館長に漫画家の高橋よしひろ氏が就任し、地域活性化への期待が寄せられている。
議事の中では、複数の専決処分の報告についても行われ、主に損害賠償の決定や会計の繰越が話題となった。また、補正予算案に関する説明が続き、コミュニティ助成事業や農業支援関連の予算が提案された。
さらに、財産の取得について、除雪関連の機械の購入や消防車両の更新などが議題に上がり、アクティブな地域の維持に向けた具体的な施策が確認された。
最後に、市長は「未来を見据え、輝きに満ちたまち横手を築くため、着実に施策を推進していく」との決意を表明した。議会は今後の議案についてさらに審議する予定であり、市政運営に期待が寄せられている。