令和6年第3回横手市議会では、予算案が主な議題として取り上げられた。
会議では、さまざまな議案が審議され、その中には特別会計や一般会計予算が含まれている。特別会計予算は、横手市市営温泉施設や国民健康保険、後期高齢者医療などに関連する重要な施策となっている。
商工観光部門においては、令和6年度市営温泉施設特別会計への繰入れが提案され、特に温泉施設の運営に必要な資金についてが話し合われた。佐藤和志商工観光部長が「市営温泉施設のための予算は、一定の確保が必要である」と述べ、来年度の観光振興を目的とした先進的施策の実施についても言及した。
また、一般会計予算では、令和6年度の横手市一般会計の歳入歳出予算の総額が586億7,100万円に上ることが報告された。小松忠昭財務部長は、歳入に関する重要な要素として市税や地方交付税を挙げつつ、「増税せずに生活安定策を組み合わせる方針で地域経済を支えていく」と強調した。
当然ながら、人口減少に対する取り組みも今後の大きな課題として挙げられる。特に若年層の人口流出を防ぐために、奨学金の支援や住宅補助の拡充が議論され、市長も「若者の定住は我が市にとって極めて重要」と述べ、関連施策の充実を約束した。
この会議では、特に公共インフラや地元の企業育成に関する施策が盛り込まれ、経済の活性化とともに地域住民の生活向上に寄与する姿勢が強調される。一方で、財政負担が課題として依然残ることから、議員からは予算の見直しや財源の確保に対し疑問が呈され、改善の余地が求められた。