令和3年第8回横手市議会が12月15日に開かれた。
本会議では、令和3年度横手市一般会計補正予算(第10号)を中心に、複数の議案が討論された。
特に注目を浴びたのは、子育て世帯への臨時特別給付金の支給についてである。財務部長、佐藤 勉氏は、対象世帯に現金給付を行い、合計10万円を振り込む計画を説明した。その一部は既に議決済みで、残りは今月の給付を予定しているが、給付効果が不透明との声も上がった。
高橋 大市長は、経済を回復させるためには、消費者心理の動向に留意しながら、支援策を考慮する必要があると述べた。また、国との協調を進めながら、市独自の施策も同時に検討していく方針を示した。
議論の中で、議員からは給付金による不公平感についても意見が交わされた。鈴木 勝雄議員からは、一部の家庭への限定的な支援に対して批判が寄せられ、全ての子育て世帯への公平な支援を求める声が聞かれた。市長は、脆弱な立場にある家庭への支援を重要視しつつ、経済活動を支えることも重要であると応じた。
また、陳情や議案の審議が連続して行われ、特に「安全・安心の医療・介護・福祉を実現し国民のいのちを守るための意見書」については、全会一致で採択が決議された。議会では、医療現場や介護現場におけるコロナ禍の影響についても話し合われ、今後の施策強化が求められた。