令和4年9月の横手市議会定例会が開催され、重要課題がいくつか議論されました。
まず、コロナ禍の影響を受けた市財政の見通しについて高橋大市長が説明しました。市長は「税収が減少しているが、商品券事業などの施策により、経済活性化に努めている」と述べました。この取り組みが今後の市税収にどのように影響するか注目されます。
公共温泉施設についても重要な方針転換が示されました。市長は、温泉施設への行政の関与を継続する意向を示し、特に「ゆーらく」「さくら荘」「鶴ヶ池荘」の３つの施設を存続させる考えであることを強調しました。
一方、改修費については、施設ごとに異なる必要改修コストの把握に努めているとのことで、全体で約4億4,445万円が必要とされていることが明らかにされました。特に、施設の利用状況を考慮した上での年次的な対応が求められています。市民との意見交換を通じて、具体的な改修方針を明確にすることが急務となっています。
さらに、井上忠征議員は市税の適正課税と徴収について質問し、コロナ禍における納税者の状況に配慮した柔軟な対応を要望しました。市は、納税相談や減免に対して適切に運用し、多くの市民が納税できる環境を整える考えを示しました。
加えて、税務職員の税知識向上や市民との信頼関係の構築に努める意向が表明されました。市の違う部署間での連携も強化し、今後の税収の安定化を図る方針です。
このように、横手市議会での討論は市民生活に直結する重要な課題を浮き彫りにしており、今後も透明性を持った施策を進めることが期待されます。