令和2年3月6日に開催された横手市議会では、男女共同参画や宿泊型産後ケアに関する重要な議論が行われた。
まず、男女共同参画について、「横手市男女共同参画行動計画第3次計画」の進捗状況が報告された。市内における各審議会委員の女性比率は26.2%で、目標の40%には達していない。
「男女共同参画社会の実現にはまだ課題が多い」と市長は強調し、新たな行動計画では、より実効性のある施策が必要であると述べた。
土田百合子議員は、条例制定の検討を求め、男女が共に参画する社会の実現を求めた。市は「第4次行動計画に基づいた取り組みを続けます」と説明した。
また、宿泊型産後ケアについても注目が集まる。市立横手病院では、経産婦は5日、初産婦は7日の入院が基本だが、宿泊型のケアに向けた取り組みを模索している。市の担当者は「近隣医療機関の状況を考慮し、必要に応じて協議を進めます」とした。
水道整備の要望がある増田町についても質疑が行われた。地域住民のために上水道の整備が必要だと訴える声が多く、市は全世帯が水道に加入することが基本条件であるとした上で、事業化に向けた地域の意向確認も必要としている。これに対し「調査を重ね、皆様の意見を伺いながら進めていく」との意向が示された。
最後に、Net119システムについて、導入に向けた準備が進められていることが説明された。このシステムは、聴覚や言語の障害がある方々のため、緊急通報を文字情報で行うもので、７月頃にシステムの運用開始を目指す。市長は、「市民の安全を守るため、迅速に対応していく」と強調した。