令和3年第1回横手市議会の臨時会が、1月13日に開会された。
この日は主に、大雪による影響を受けた補正予算案について議論された。
市長の高橋大氏が冒頭に挨拶をし、記録的な降雪について説明した。この中で、1月11日に積雪が1メートル93センチに達したことを踏まえ、人的被害が55件、建物被害が16棟に達したと述べた。また、農業被害は400件を超えていると報告した。
高橋市長は、市民へのお悔やみの言葉を述べ、豊富な雪がどのように人々やインフラに影響を与えているかを強調した。特に、除雪作業の重要性と、それに対応するための市の取り組みについて詳しく述べた。市では450人以上の職員による除雪作業を行い、自衛隊にも支援を要請しているとのことだった。
その後、議案第1号である令和2年度横手市一般会計補正予算について財務部長の佐藤勉氏から説明が行われた。補正予算では、除雪費用の追加や、農業関連の助成金が盛り込まれた。
佐藤部長は、総額が692億5,390万円に達すると説明し、コミュニティ助成や農業災害への支援などが細かく計上されていることを強調した。特に、除雪費が8億円追加されることが、記録的な降雪による需要に応じたものであるとした。
その後、質疑応答が行われ、齋藤光司議員から、農業被害や高齢者世帯の雪下ろしについて考慮する必要があるとの意見が寄せられた。これに対し、農林部長の柿崎浩之氏が、今後の復旧支援について検討中であると返答した。さらに、市民福祉部長の竹原信寿氏は、現時点での人手不足が課題であると指摘した。
最終的に、議案の採決が行われ、全員賛成により、補正予算案が可決された。この度の大雪に対する緊急対応として、市は再度組織的な支援体制を強化していく意向を示した。議会は、この重要な状況の中で、一つの方向性に向かって進むこととなった。