令和5年第6回横手市議会の定例会が9月5日に開かれ、各議員が重要なテーマについて質問を行った。
まず「子育て支援に関する調査」について、厚生常任委員会の土田百合子議員が発言。彼女は、横手市における最大の課題である人口減少に触れ、出生数の増加には経済的支援が不可欠と強調した。特に、教育長の伊藤孝俊氏に対し、学校給食費無償化の実現が重要であると訴えた。土田議員は、埼玉県幸手市など他自治体の成功例を引き合いに出し、無償化に向けた財源確保の方法についても意見を述べた。教育長は多子世帯への無償化には前向きな姿勢を見せたが、財源の安定が課題とされた。
次に、地域医療圏の再編について質問が上がった。市長の高橋大市長は、救急医療や入院治療の役割分担や効率的な医療提供の必要性を説明した。現行の八医療圏を三医療圏に再編する案が提示される中、市長としては横手市が医療拠点としての役割を果たす意義を強調した。この再編が、市内の医療機関に及ぼす影響や、町内会医院との連携の必要性についても述べられた。地域医療会議を通じて進めていく意向が示され、安心できる医療体制の確保についての努力が続けられることが期待される。
さらに、横手駅東口再開発事業についても言及があり、市長は建設工事の進捗や施工不良問題に対する対応が説明された。市は、施工不良が明らかになった際には即時に対応し、再開発事業の完成を目指していることを強調した。
議論は活発であり、それぞれの課題に対し市長や教育長、議員たちの具体的な意見や施策が交わされ、今後の横手市の発展に向けての方針が固まることが期待されている。この定例会を通じて市民の声を反映した政策が推進されることが重要であり、その実現には市全体の協力が必要である。