令和3年第5回横手市議会は、6月7日に開会しました。
鈴木勝雄議員が一般質問を行い、コロナ禍や大雪による市民への支援を求めました。鈴木議員は、コロナ関連の市民支援について振り返り、一律支援給付の必要性を強調しました。「市民への援助は一律が必要だと考えているが、市長の見解はどうか」と質問しました。市長の高橋大氏は、「当市では感染症や災害の影響に応じてきめ細やかな対応が重要だと考えるため、一律の給付金を実施する予定はない」と応じました。
政府の支援に関して、鈴木議員の指摘から、横手市はプレミアム商品券による間接的な支援や、コロナ禍での地域経済回復に向けた取り組みが行われていることが明らかになりました。鈴木議員は、プレミアム商品券が市民に実質的にどれほど浸透しているかを疑問視しました。
次に、農業振興についても質問がありました。特に、JAとの協定に基づく動向や、スマート農業支援策について意見が交わされました。「新規就農者の育成と地域の農業を支えるために市の支援が欠かせない」と力説する鈴木議員に対し、市長は「今後もJAとの連携を大切にし、新しい取り組みを支える方針」と述べました。
JA米の病院への導入に関しても話題に上がり、地元産の食材を施設へ提供することの意義が強調されました。これに対し、市長は「病院の給食部門の業者に地元米使用の努力を要望していく」と説明しました。
今後の農業振興に向けた具体的な施策として、農業参加希望者の拡大と販路の多様化が挙げられ、鈴木議員は「これらの施策が地域の農業を守るために欠かせない」と主張しました。
いずれにせよ、今後の横手市議会では、コロナ禍の影響を受ける市民支援や農業振興施策により一層注力し、地域が抱える課題をいかに解決していけるかが問われています。