令和元年第4回横手市議会9月定例会が開催され、議長の交代や重要な決算報告が行われた。特に注目されたのは、新議長に播磨博一氏が選出されたことで、その指導力に市民の期待が寄せられている。
会議では、齋藤光司氏の議長辞職が許可され、新たに播磨博一氏が議長に選出された。投票結果は、播磨氏が23票を獲得し、鈴木勝雄氏が2票という結果になった。
播磨議長は所信表明の中で、議会のさらなる活性化と開かれた議会を目指すと誓った。特に、議員間の議論を深め、市民と直接対話できる機会を増やす重要性を強調した。
財務部長である佐藤勉氏は、平成30年度の決算報告に対し、健全化判断比率や資金不足比率のいずれも黒字であると説明した。具体的には、実質公債費比率は6.8%であり、前年よりも0.3ポイント改善しているとのことだ。これにより、財政の健康状態が強化されていることが確認され、議員からの質疑もなく、すぐに認定が決定された。
また、幼児教育無償化に関する請願は、請願者が取り下げの意向を示したことから、承認された。さらに、けん引式車いす補助装置「JINRIKI」の陳情も採択され、市民のニーズに応える施策が推進された。
閉会に向けて、議会案第3号として森林・林業・木材関連施策の推進を求める意見書が可決されるなど、地域の課題に対する取り組みも進められた。特に秋田市新屋への地上イージス配備に反対する動きも強まり、都市防衛に関する議論が続くことが予想されている。会議は午後2時42分に閉会し、今後の施策に対する期待が高まる中、議員らは市民との関係強化に努める方針を示した。