令和4年第2回横手市議会が3月1日に開催され、各議案が審議された。この会議では、特に国民健康保険や後期高齢者医療、介護保険の予算案が中心議題となった。これらの予算案は財政の動向や被保険者数の変化などに基づいて検討されている。
市民福祉部長の竹原信寿氏は、「年度ごとに国民健康保険特別会計予算の歳入歳出予算額について、92億4,400万円を設定した。これは前年度比で7,400万円の減少を見込んでいる」と説明。未だ続く被保険者の減少は、この減額に影響を与えている。
また、介護保険特別会計予算についても竹原氏は、「129億9,860万円に達すると見込まれる。この増額は、保険給付費の需要に起因する」と述べ、トータルで2.3％の増加を図っていると伝えた。
後期高齢者医療特別会計予算については、同じく竹原氏が説明を行い、「12億1,390万円を見込んでおり、前年度比で9,270万円の増加を見込んでいる」と述べた。これにより、地域における医療資源の効率的な運用を目指すこととなる。これらの議案に対し、委員会への付託が決定され、次回に向けた議論が期待されている。
また、質疑応答も盛んに行われ、看護師や医師の不足、患者数の影響、医療機器の更新に関する意見が交わされた。各議員は、医療現場での人手不足や新型コロナウイルスの影響に対する認識を持ちながら、慎重な対応を求める意見を出していた。
今回の会議では、特に健康保険と介護サービスの見直しが重要なテーマとなり、今後の課題として、さらなる周知徹底と効率的なサービス提供が求められることが示唆された。加えて、横手市が地域医療の充実に向けた取り組みを続けることへの期待が寄せられた。