令和4年6月8日、横手市議会の定例会が開会した。議事では、一般質問や複数の議案についての審議が行われた。
初めの議題、一般質問では16番の鈴木勝雄議員が農業振興施策に関して発言。鈴木議員は、園芸作物の維持拡大について提言した。市では、園芸作物の重要性を認識しているものの、維持継続に向けた具体的な支援が不足しているとの指摘を受け、市長は農業創生大学事業に基づく施策の見直しを進めていく方針を示した。
続いての課題である水田利用緊急対策事業について、鈴木議員は直接支払いの効果的な支援を求めた。市長は、事業の必要性を認めつつ、収益性向上のための支援策を継続していると述べた。農業生産資材の値上がりについても、農民の経営を圧迫している現状を踏まえ、支援策を検討する意向を示した。
また、コロナ支援対策に関する討論も行われ、鈴木議員は一律給付の検討を求めた。市長は、先の議会での答弁を踏まえ、具体的な提案を予定している旨を回答した。
次に、24番の菅原正志議員が人事について質問。市長は、人財育成の取り組みを評価しつつ、職員の負担軽減に向けた考えを述べた。これに対し、菅原議員は職員の負担が偏る状況を懸念し、働き方改革にもっと積極的に取り組むべきであると発言した。
また、消防団の報酬問題についても大きなテーマであることが浮き彫りとなった。山形健二議員は、報酬の直接支給を求め、市長は意義を認めつつも、消防団の意見を基本にしながら、慎重に協議していく意向を示した。