横手市議会の令和3年9月定例会が行われ、新型コロナウイルス関連の議題が中心となった。
特に、新型コロナウイルスワクチン接種について、立身万千子議員が「妊婦やその配偶者の優先接種にどう取り組むのか」と質問した。
高橋大市長は、妊婦に対する優先接種を進める方針を示した。接種状況として、高齢者は90.6%の接種率を記録し、全対象者で59.6%に達していると報告された。市は、今後約8割の方が接種を完了する見込みを示し、接種を迷う市民への情報提供やフォローを強化すると強調した。
さらに、市民福祉部長からの答弁で、副反応については軽微なものが多いが、重篤な事故は発生していないとの安心感が示された。妊娠中の女性の接種については、医療機関との調整のもと、優先接種を行うことが確認された。
次に、土田百合子議員は、感染が急拡大した場合の自宅療養について触れ、感染者の医療機関への速やかな受診が可能となる体制を整える必要性を指摘した。この点に対し、危機管理監は、県からの要請に基づき適切な対応を準備していると述べた。
コミュニティ・スクールの導入に関しては、来年度から全市的にスタートすることが確認され、教育長は地域との連携を強化し、地域に開かれた学校づくりを進めていく考えを述べた。地域の特性を生かし、各地域が主体となる形でコミュニティ・スクールの取り組みを進めるとした。今後も各地域から意見を募り、間接的に地域に必要な体制を整える方向性が示された。
最後に、戸波橋の修繕についての計画が示され、来年度から修繕に取り掛かる意向が表明された。市の考えとしては、補助金の状況を考慮しながらの進行を考えていると着実な言及がなされた。
この定例会では、ワクチン接種や感染症対策を通じた市民生活支援が議題として取り上げられ、今後の施策にも注目が集まることとなる。