令和4年第8回横手市議会12月定例会が開催され、市長の高橋大氏が市政運営に関する所信を述べた。
市長は、先月発生した市立横手病院の職員による不祥事に触れ、信頼回復に向けた取組みを約束した。具体的には、職員の服務規律の徹底が重要であると強調し、再発防止策を強化する姿勢を示した。
また、オンライン手続きの拡大についても言及した。市民が庁舎を訪問することなく、各種届出や申請ができる業務を拡大し、利便性向上に努めるとの方針を示した。特に、マイナンバーカードの利用促進を図り、関連サービスが増えることを期待しているという。
物価高騰問題には特に力を入れている。食料品やエネルギー価格の上昇が市民生活に及ぼす影響を軽減するため、10月臨時会で決定した緊急支援給付金の速やかな給付を進める。市長は、支給対象世帯の確認書の発送を進行中であり、給付金によって困窮する低所得世帯への支援を強化する意向を述べた。
さらに、新型コロナウイルスワクチン接種についても進捗を報告し、希望者への接種を速やかに行う考えであるとした。
市長は、地域の活性化にも触れ、市内でのイベントや行事の復活が地域に活力をもたらしていることを嬉しく受け止めている。また、行事を通じて横手市の魅力を発信し、訪れる人々に楽しんでもらえる機会を増やしていく意義を訴えた。
その上で、人口増加に向けた取り組みが依然として重要課題であると認識しており、新たな企業誘致や産業振興策に力を入れる考えを強調した。最近の企業誘致として、株式会社東海理化との立地協定締結についても紹介し、地域の雇用の創出と経済の活性化に寄与期待される。
次の定例会の会期は、12月14日までの17日間となる見込みであり、議会に提出される議案について十分な審議が行われることが呼びかけられている。
このように、横手市議会は地域の発展に寄与するため、今後も議論と実行に取り組んでいく意義を再確認する機会となった。