令和3年3月4日、横手市議会は第3回定例会を開催した。
議会では新型コロナウイルス感染症の影響が強く議論された。
会派「市民の会」の菅原惠悦議員が新型コロナウイルス感染症について8つの項目を質問した。特に、感染者数が国内で43万人を超え、地域住民の理解と協力が重要であることを訴えた。市長の高橋大氏は、PCR検査の体制充実やワクチン接種の準備状況について説明した。市では横手市医師会と協力し、ワクチン接種を全面的に実施する方針だ。この他にも、医療関係者への感染防止策や誹謗中傷の防止を呼びかけた。
次に、横手体育館と市民会館の建て替え問題についても多くの意見が寄せられた。菅原議員は市民会館の誘致に関する地域住民の声を伝え、より良い施設づくりには市民の理解が必要であると強調した。市長はスポーツと文化の拠点として両施設の整備が重要であるとし、地元の意見を尊重しつつ進めていく意向を示した。
さらに、今年の冬の大雪による被害が深刻であることも強調された。特に農業や住宅に及ぼす影響が大きく、被災者への支援策が求められている。議会では農業用の施設復旧や果樹の再生に向けた迅速な支援を求める声が上がった。
他にも、温泉施設の民間譲渡に関する質問があり、施設の維持管理についての懸念が表明された。市では、民間譲渡後も市民の利便性を重視し、温泉施設の運営に関する方針を今後も見直していくとした。市長は市民に安心して利用してもらえる施策を実施していく意向を表明した。
こうした議論を通じて、横手市議会は新型コロナウイルスと自然災害という二重の危機に対し、地域住民とともに乗り越えていく重要性を再確認した。