令和3年9月2日、横手市議会が定例会を開催。多くの議題が取り上げられ、特に農業振興とスポーツ施設整備が注目を集めた。
市内農業振興については、食品衛生法の改正が議論の中心に立った。改正により、農家が自家製品を加工・販売する際に設けるべき規制が厳格化される。この変更により、これまで手軽に行えていた加工が難しくなり、生産者らは懸念を示している。さらに、新たな支援策が求められており、高橋 大市長は「県と連携し、特に少人数で運営している農家への配慮が必要」と述べた。
また、農林部の佐々木義和部長は、「市は、すでにある支援事業を活用しつつ、漬物製造を続けるお母さん方へのサポートを強化する必要がある」と期待を寄せた。生産者への具体的な援助策は、今後の協議で決定される見通し。外部との連携を強調し、地域資源を活用した持続可能な農業の実現を目指すと述べた。
一方、グリーンスタジアムよこての管理状況も報告された。教育長は、過去の天候影響による芝生の劣化を認め、「外野の一部を貼り替え、今シーズンの維持管理に努める」と言及。このスタジアムが横手のスポーツ文化に寄与していることを強調した。また、エアコンの設置計画にも前向きな姿勢を示した。
さらに、全体のスポーツ施設についても指摘があった。市は、各施設を持続可能な形で管理し、必要のない施設を縮小または廃止する方針を検討しており、施策の透明性が求められる。市長は「市民の意見を反映し、魅力的で使いやすい施設にしていく」との意気込みを示した。
このように、横手市では農業振興とスポーツ環境の整備という2つの重要な課題がある。市が未来の発展に向け、これらの施策を着実に進めていくことが期待されている。