令和元年第6回横手市議会12月定例会では、様々な問題が議論された。特に教育行政や災害対策が中心に取り上げられ、地域の状況に基づく具体的な対策が求められた。
質問に立った土田百合子氏は、教育行政について深く掘り下げた。
特にコミュニティ・スクールの導入に関する発言が目を引く。土田氏は、地域と共にある学校づくりが重要であると強調する。「地域の目標やビジョンを持つことが大切」と述べ、地域住民との連携の強化を訴えた。これに対して教育長の伊藤孝俊氏は、各校での評議員制度を活用し、地域とのつながりを意識する必要性を認めた。
次に、SNSを活用した相談事業についての質問も行われた。土田氏は、全国的にいじめが深刻化している現状を引用し、相談体制の構築が急務であると訴えた。伊藤教育長は、「スマートフォンを利用することで児童・生徒の相談を促進することができる」と述べた。
さらに不登校の児童・生徒に対する適応指導教室の拡充についての要望もあった。土田氏は、横手地域での教室設置の必要性について指摘し、教育長は地域の教育環境に応じた支援を進める姿勢を示した。
災害対策についての議論も活発だった。土田氏は、昨年の台風での多くの被害をふまえ、自治体や地域住民が協力するタイムラインの普及を求めた。市長の高橋大氏は、「市民の防災意識を高めるための講習会を実施していく」と述べ、具体的な取り組みを進める意向を示した。
最後に、議案の審議も行われ、議員報酬の改正や水道事業等の補正予算が審議された。特に、議員報酬の見直しについては、職務の重要性に鑑みた適切な支給が求められた。議会は、全体として地域住民からの信頼回復を目指す姿勢が見受けられた。
今後の横手市の教育行政や災害対策がどのように進展していくのか、地域住民が期待を寄せる中、議論は続いている。