令和4年第6回横手市議会定例会が、9月22日に開催され、横手市の財政状況に関する報告が行われた。
会議では、令和3年度決算に基づく健全化判断比率の報告や資金不足比率についての審議が中心議題となった。財務部長の小松忠昭氏は、実質赤字比率について全体の決算が黒字であったため、関連する指標は該当しないと説明した。実質公債費比率は7.2%に達し、前年から0.2ポイント上昇したほか、将来負担比率は13.6%と前年の14.6%から改善された。
特に、横手市市営温泉特別会計は一般会計からの繰り入れがあったが、質疑応答において高橋聖悟議員からの質問を受けて、小松財務部長は決算書に記載された実質収支をもとに、健全な財政運営を強調した。この市営温泉特別会計について、他の議員からも意見が寄せられ、透明性のある報告を求める声が上がった。一方、陳情として地方財政の充実を求める意見も提出され、広く市民の生活を支える施策の必要性が確認された。
また、認定された議案の中には、令和3年度の各特別会計の歳入歳出決算が含まれ、いずれも原案通りの可決となった。これに伴い、認定第1号から第12号までの歳入歳出決算の承認が行われ、多様な事業が適正に評価された。今後も継続的に財政健全化が求められており、市民生活に直結するインフラ整備については、公共事業の加速化を図る必要性が指摘された。
最後に、議会案として、市民の最低限の生活を守るためにインフラ整備が求められる決議が全会一致で可決された。市の責任において、地域の生活基盤を整える取り組みを今後とも強化することが期待される。