令和4年3月に開催された第2回横手市議会定例会では、重要なアジェンダが議論された。
特に、農業振興に関する質疑が多く、鈴木勝雄市議はJAとの園芸協定後の効果に懸念を示した。彼は、作付面積が342ヘクタールから272ヘクタールに減少したことに触れ、市はこの減少をどう評価しているかと問いかけた。この質問に対し、高橋大市長は「農業者の高齢化や担い手不足が影響している」とし、各種支援策の強化に取り組むと述べた。
続いて、コロナ禍における支援についての議論も活発に行われた。鈴木市議は、子育て支援金の申請状況について疑問を呈し、特別給付が収入制限を設けない理由について市民からの疑問が多いことを指摘した。本市では960万円以上の所得を持つ家庭への支給を行っており、その実践結果に対して市長は「高所得者も市民であり、支援の意図が伝わった」とコメントした。
大型公共施設整備に関しても様々な意見が交わされた。土田百合子市議は新横手体育館の整備計画について言及し、災害時の機能としての重要性を強調した。市長はこの体育館が地域の文化・スポーツ活動の拠点となることを目指していると述べ、その運営手法については検討を進めていると答えた。
また、無形文化財のデジタル化に関する事業も開始される。教育長は、コロナを契機にこの事業が推進される背景を説明し、まず29の団体を対象に映像化を進めることを報告した。文化財保存の重要性については全議員が共通認識を持ち、継続的な取り組みの必要性が強調された。
以上のように、市議会では多様なテーマが取り上げられ、それぞれの市議が積極的に意見を述べた。市長や教職員、関連部門の協力により、今後の施策や支援策が着実に実施されることを期待する。