令和5年第6回横手市議会の9月定例会が行われ、重要な財政報告や条例改正が議題とされました。
まず、健全化判断比率の報告があり、財務部長の小松忠昭氏が具体的な数値を示しました。実質公債費比率が7.6%となり前年より0.4ポイント上昇したことは、今後の財政健全化を見据えた重要な指標として議会で注目されました。将来負担比率も13.8%に上昇しており、慎重な財政運営が求められています。
次に、認定された令和4年度の決算報告についても審議が行われ、一般会計及び特別会計の歳入歳出決算が認定されました。これには、国民健康保険や後期高齢者医療、介護保険など多岐にわたる特別会計が含まれます。特に、横手市の新たな政策に基づいて行われた生活支援策が評価されました。
さらに、議案第82号から84号にかけての教育・保育関連の条例改正も承認され、特に支援員の資格や研修について、質疑が慎重に行われました。その中で、教育委員会からは「支援員の質の向上に向け、今後も積極的に取り組む」との方針が示されました。
議会改革推進会議からは、議員定数の削減について報告があり、次期改選時に現行の26人から22人に削減する提案がなされました。これにより、議会のスリム化と機能強化が目指されます。
また、農畜産物の適正な価格形成に関する意見書も採択され、コスト高を反映した販売価格設定が求められました。特に、昨今の経済情勢を踏まえ、農業の持続可能性を確保するための施策が議論されました。
総じて、今回の定例会は財政健全化や地域振興に向けた重要な決定が多数なされたことが注目され、今後の行動が期待されます。議会は閉会に際し、出席議員全員の協力のもと、円滑な運営が実施されたことを報告しつつ、閉会しました。