横手市議会の令和元年第2回6月定例会が、6月3日に開会した。今回の議題は、代表的な報告や予算案、条例案など54件に及ぶ。市長の高橋大市長は所信表明において、「市民の安全・安心な生活を支えるために市政の推進に努めていく」と述べ、さまざまな施策について市民の理解と協力を求めた。また、5月29日に開催されたチャレンジデーで香川県丸亀市に勝利し、参加率83.2%を達成したことや、横手市増田まんが美術館がリニューアルオープンし、好調なスタートを切ったことも報告した。
市長はさらなる観光振興の方策として、台湾の大学との国際的産学官連携モデル事業の推進を強調し、観光誘客の拡大を目指す意向を示した。特に、台湾からの訪問団の受け入れを通じた地域活性化に力を入れる姿勢が見受けられ、具体的なキャンペーンやワークショップの実施を案内した。
また、過疎地域や低所得世帯の支援策として、プレミアム付き商品券事業が計画され、特に消費税の引き上げに備え、財政調整基金を活用することが確認された。これにより、地域経済の活性化を図るとのことだ。さらに、横手市が進めるさまざまな公共事業への対応として、工事請負契約の締結案件が数多く上程されており、総合的な市の発展のための整備が進められることが示されている。
今議会では、横手市の未来を見据えた各種施策の根幹となる予算案の審議が求められており、各議員からは厳しい財政状況下での対応が必要との意見が上がるなど、活発な質疑が予想される。市は市民生活の向上に繋がる施策を実施するため、議会との連携を強化して進めていくとした。最終的には、17日間の会期で締結される補正予算案の結果に、注目が集まっている。