令和4年3月、横手市議会において重要な一般質問が行われた。議員たちは市の政策運営や空き家対策、子育て支援、さらには財政運営についての懸念を表明した。特に市民福祉部長や教育長による回答が注目を集めた。
11番の佐藤誠洋議員は、行政サービスの洗い出しとまちづくりの視点から空き家問題を提起した。以前、横手市の取り組みが全国の参考とされた経緯を踏まえ、現在の状況を懸念した。市長の高橋氏は、老朽危険空き家対策を進めるとし、その対象を特定空家に拡大する方針を示した。特に、所有者不明の空き家に対しては、法的措置を講じることが求められると訴えた。
また、子育て支援の重要性も強調され、立身万千子議員からは就学援助の見直しが求められた。具体的には、保護者負担の軽減策として学校給食の無償化を提案した。市長は現在の財源状況を考慮し、無償化には困難が伴うとの見解を示した。
さらに、井上忠征議員は、大雪による除雪活動の現状を取り上げた。除雪作業中の事故が発生していることを踏まえ、雪下ろし作業の安全対策に対する取り組みを求めた。市当局は、地域における情報共有を強化し、事故防止へ向けて対応を続ける意向を示した。
加えて、デジタル推進への取り組みと、マイナンバーカードの利用拡大についても議論され、普及率の向上とその具体的な活用策の検討が求められた。市民との情報共有を進めつつ、デジタル技術の利便性を実感できる環境を整備する重要性が再確認された。
今回の議会では、多様な問題に対する市の見解と今後の方針が示され、住民に向けたサービスの充実が求められた。各議員は直面する課題に対し、積極的に改善を進めるよう促した。これにより、より良い市政運営が期待される。