令和5年第4回横手市議会定例会が行われ、さまざまな重要な議題が取り上げられた。
今回の会議では特に生成型AIの活用やメタバースに関する可能性が焦点となった。市民の関心が高まる中、福田誠議員が生成型AIについての見解を求めた。福田氏は、AI技術が市民とのコミュニケーションや行政サービスの効率化に貢献する期待を表明した。これに対し、高橋大市長は、生成型AIには利便性と同時にリスクが伴うことを認識する必要があると答弁した。特に情報漏えいや著作権の問題に対する適切な運用ルールの確立が今後の課題となる。
また、メタバースに関しては、秋田県のメタバース万博での横手市の関与について報告があった。このエベントには119名が訪れ、インターネットを通じた新しい形の情報発信が注目されている。しかし、高橋市長はメタバース導入に慎重で、先行事例の成果とリスクを考慮していることが伺えた。市長は、成果が伴わない取り組みへの過度な投資には警鐘を鳴らした。
さらに、子育て支援に関する施策が評価され、特に多子世帯への保育料助成が言及された。立身万千子議員からは、相談体制の更なる充実を訴える声が上がり、市民が必要な時に相談できる体制の必要性が強調された。市民福祉部長も、相談時間の拡張や新たな支援手段の模索に応じる意向を示した。
最後に、マイナンバーカードについては新たに施行される法律への対応が求められ、市民の声を反映させる必要性がある。市民の中でさまざまな課題が指摘され、特に制度利用の難しさが問題視されていた。高橋市長は、デジタルとアナログのバランスを保つ取り組みを今後も続ける考えを示した。