令和2年12月9日、横手市議会は第7回定例会を開催し、デジタルトランスフォーメーションや市立図書館の電子化、災害時の情報提供法に関する重要な一般質問が行われた。
16番の高橋聖悟議員が中心となり、デジタルトランスフォーメーションについての質問を行った。高橋議員は、ICTの浸透がもたらす利便性に言及し、「コロナをきっかけに新しい業務様式を創造する必要がある」と指摘した。特に、災害時に有効な情報通信手段として、人気のあるLINEを活用する提案に対して、市長の高橋大氏も期待を示し、市公式LINEの利用拡張を進める意向を表明した。
また、一般的な危機管理策の中で、災害時にLINEを使って情報を適時提供する仕組みに取り組むことが重要であると強調し、現行の方法からの転換を検討している旨を述べた。「災害用に切り替わるLINEトップ画面から、適切なハザードマップを表示し、リアルタイムで情報を市民に提供できる可能性がある」とし、実用性を確認した。
次に、高橋議員は、市立図書館のデジタル化についても質問した。特に、電子図書館の導入についての是非が問われた。これに対し、市はまだ電子図書館の導入を考えていないが、デジタル技術を活かした図書館サービスの向上は重要であり、様々な施策が展開されるべきと認識しているとの回答を得た。
さらに、サテライトオフィスの誘致に関する質問も行われ、若者の地元定着と雇用創出の観点からもローカル5G環境の整備を進めることが重要であるとの認識が共有された。高橋市長は、ICT関連企業の誘致に向け積極的なアプローチを続け、若者の流出を食い止める取り組みが必要であると述べた。
また、青山豊議員によるインドネシアとの交流事業についての質問も重要なポイントであった。事業の現状と経過、将来の見通しについて確認を求め、「農業やスポーツ、経済面での具体的な成果が求められる」と強調したが、今年度はコロナの影響であらゆる事業に制約が生じ、成果が上がりにくいとの現状も説明された。今後も市は交流やコラボレーションの道を模索しつつ、効果的な戦略づくりに努める方向性を示している。