令和4年第4回横手市議会の定例会が開会し、市長の所信表明が行われた。
市長の高橋大氏は、まず市政の運営に関する重要課題について述べた。今後数週間で、コロナウイルス感染症のワクチン接種が進む見通しであり、引き続き市民の健康の維持と安全の確保に努める意向を示した。さらに、5月に実施されたチャレンジデーにおいて、横手市が長崎県大村市および山形県米沢市との対抗戦で参加率84.1%を記録し、優秀賞を受賞したことに言及した。市民の健康促進を目的としたこの取り組みに感謝の意を表した。
また、高橋市長は、2年にわたる大雪による農業被害についても触れた。農業分野での被害額は8,500万円に上るとし、市内の農業者が適切な対策を実施した結果、被害の拡大を防ぐことができたと評価した。今後、ADの自助・共助・公助の観点からしっかりと連携し、雪対策に取り組む考えを強調した。
市長は更に、企業誘致や観光施策についてもお話しされた。横手第二工業団地に2社の誘致が決定し、両企業による新規雇用が見込まれ、地域経済の活性化に寄与することが期待されている。横手市の能力を生かした企業誘致や新たな観光振興策を積極的に進めていく方針である。
続いて、議題として専決処分の報告が多数上程され、質疑応答が行われた。これには、令和3年度の各種予算の繰越や、報告された債権の放棄に関する案件が含まれ、それぞれの影響や背景が丁寧に解説された。これに対し、議員からの質問も相次ぎ、それぞれに対する市長や関連部長の説明がなされた。特に経済対策としてのプレミアム付商品券の事業が論じられ、市民や経済団体からの要望に基づき、今後の進展に期待が寄せられた。
また、児童生徒への端末持ち帰り制度や新型コロナウイルス感染症に対する対応についても市の方針が確認され、さらなる協力を求める声が上がった。さらには、特別会計補正予算案や議案の審議も行われ、議員たちからの質問や意見が次々と寄せられる場面も見受けられた。
最後に、市長は今後も市民と連携した施策を推進し、地域の活性化、さらには市民生活の向上に力を入れていくと述べ、会議は散会・休会に入った。市議会では今後の進行に期待が集まる。