令和5年12月5日、横手市議会で一般質問が行われ、様々な議題が議論された。
特に注目されたのは、「よこての未来創生プロジェクト」に関する質問だ。市長は、少子化や人口減少対策として284件の提案を基に4つの施策を実施中であると説明した。多子世帯への保育料助成や、産後の家事支援といった施策が特に評価されている。市民からの提案を今後の施策に反映する方針が強調された。
また、今年度から始まった「産後ファミリー応援事業」の利用率向上に向けて、利用者の声を反映させる取り組みも進められている。しかし、現状では利用率が思わしくないため、より多くの市民にこの事業の利点を理解してもらうことが求められている。利用者からの感謝の声を広報に活用し、不安を感じる新米親に安心感を与える方策が計画されている。
高橋市長は、今後利用者数を増やすための方策として、利用されていない方へのアンケートを実施する考えを明らかにし、利用期間の見直しの可能性についても検討する意向を示した。
一方で、ワーキングケアラーへの支援についても議論が交わされた。市長は、介護を必要とする状況を防ぐことが重要であり、現行の制度をそのまま移行することが難しいという立場を示した。しかし、今後介護状態に陥る家庭に対するサポートが重要であるとの意見があり、現行制度の見直しや拡大を求める声も上がった。
さらに、市民との相談・交流が重要であり、地域の支え合いを促進するための業務の効率化が必要だ。市民福祉部の構造も見直しが求められている。市民へのわかりやすい窓口を提供すること、業務の効率化を図ることが、今後の課題として指摘された。
「Y8サミット創快横手市議会」についても、市長は中学生たちからの提案を大切に受ける方針であり、その活動が市の将来に寄与することへの期待感を示した。市内で行われたこの催しは、市民の主体的な参加を促す重要なプラットフォームであると評価される。
今後、政策提案を基にした地域課題解決の取り組みが続く中、市民と連携し、よりよい施策の実現を目指していく必要が強調された。