令和3年6月の横手市議会が開かれ、各議員が市民生活向上に向けた重要な議案について議論を交わした。この会議では、工事請負契約の締結に関する議案が特に注目を集めた。
まず、旧十文字庁舎及び幸福会館の解体工事について、契約金額は約3億1,295万円であり、創和建設株式会社が選定された。市長の高橋大市長によると、これは多目的総合施設への移転に伴うものであり、現状の解体工事面積は、旧庁舎および関連施設の合計で3,622.16平米に及ぶということだ。
次に、浅舞小学校の大規模改修工事の建築、電気設備、機械設備工事も同様に提案されました。これに関する契約額はそれぞれ3億5,970万円、1億6,280万円、1億9,910万円であり、これらも創和建設株式会社及び関連企業が適用されることになっています。教育長の伊藤孝俊氏は、これらの工事が学校施設の老朽化に対する効果的な対策であることを強調した。
大日向香輝議員は、合併後の横手市における職員数の適正化に関して懸念を示し、職員削減がサービスの質に与える影響について問題提起を行った。「人件費の抑制は重要だが、サービス低下への懸念は避けられない」と議員は述べ、市としての方針を再確認する必要性を訴えた。市長は、この問題について、職員の能力向上や業務の効率化を進める姿勢を示し、引き続き研修や人材育成の重要性を訴えた。
また、立身万千子議員は生理の貧困についても質疑を行い、特に学校での生理用品の取り扱いに関する状況を明らかにした。「女性の生活支援について、市として何ができるのか」を市民に対し丁寧に対応する姿勢が求められていると強調した。市長はこの問題について重要視し、今後も地域の健康を考慮しつつ進めることを約束した。
ほかにも、議会では新型コロナウイルス対策や市民の健康問題についても話し合われ、市長からは「市民の安心安全を最優先とし、行政全般において健康な地域社会を形成する努力を続ける」との発言があった。議員たちの質疑応答を通じて、行政としての課題解決へ向けた力強い取り組み姿勢が示され、多くの課題が浮き彫りとなる有意義な会議であった。