令和5年第9回横手市議会12月定例会は、様々な議題で盛り上がりを見せた。今回は議案と陳情に焦点が当てられた。
特に議案第102号と陳情の5件が主要なテーマとなった。議案第102号では、市特定教育・保育施設の運営に関する基準改正が提案され、採決の結果、原案通りに可決された。
一方、陳情第14号は「国民のいのちと健康を守るため、医療・介護施設への支援拡充」を求めるものであった。しかし、議会ではこの陳情は議長の報告通り不採択とする決定が下された。議論を経て「ケア労働者の賃上げや人員配置は喫緊の問題である」との意見も出されたが、最終的に起立少数により不採択となった。
また、陳情第15号は健康保険証廃止の中止に関するもので、これもまた不採択に至った。
その後、陳情第17号「子供の医療費助成を中学から高校卒業まで引き上げること」が賛成多数で採択され、市の施策として実現される方向で進むこととなった。新たな支援策や制度改正が市民にもたらす影響に、議員らは強い関心を持っている様子が伺えた。
陳情第18号「物価上昇に見合う老齢基礎年金の改善」を求める内容についても、賛成の議論が集まり、議会は原案とおりの採決を決定した。市議会では、物価高騰の影響を受けた老齢基礎年金の改善が、年金生活者にとって必要不可欠であるとの一致した見解が示された。
また、様々な議案が可決される中で、我が市の未来に向けた重要な議論が行われている。今回の定例会では、公共施設の運営にかかわる条例改正案も数多く提案され、いずれも原案どおり可決される運びとなった。議会の進行中には議員による質疑応答も活発に行われ、より良い市政に向けての意気込みが見えていた。