令和3年度横手市議会の3月定例会では、横手市の様々な予算案が審議され、特に市営温泉施設や国民健康保険、介護関連の予算に注目が集まった。
市営温泉施設特別会計への繰入れについては、商工観光部長の佐々木公仁氏が議案第32号の詳細を説明した。令和3年度の横手市市営温泉施設特別会計への一般会計からの繰入れ額を1億7,034万4,000円以内とし、議会の承認を求めた。この繰入れは、温泉施設の事業推進に資するとされ、一般会計の負担が求められる。
国民健康保険特別会計予算では、市民福祉部長の竹原信寿氏が、保険給付費が前年と比較し増加するとし、軽減策の必要性を訴えた。予算の総額は93億1,800万円であり、これは医療費の高騰や要介護認定者の増加が影響しているとされている。
また、介護保険特別会計予算についても、横手市では高齢化社会に対応するため、介護サービスの充実を図ることが求められている。経費が最大で127億4,000万円に達し、保険給付費の負担が大きい現状に対して、疲弊した事業主への支援が必要であることが強調された。
さらに、議長の播磨博一氏は、コロナ禍の影響についても触れ、地域経済の回復及び市民の生活支援につながる予算編成が求められるとした。特に、温泉施設の民間シフトが進む中で、どういった形での支援が可能かという課題にも言及された。地域に根差した観光振興や市民の健康を維持するための施策が必要であり、議会での討議を重ねることが重要である。