令和２年第１回横手市議会の定例会では、多くの議案が審議され、重要な論点が提起された。
まず、教育分野における新型コロナウイルス感染症対策について、伊藤孝俊教育長が報告した。児童・生徒への心身ケアを重視し、小・中学校の活動再開の方針を明示した。具体的には、3月23日からの部活動やスポーツ少年団の活動再開を計画しているが、安全対策が徹底されるとのこと。
次に、公立学校に関する陳情があり、「１年単位の変形労働時間制」の導入に反対する意見が総務文教常任委員長から提出され、今後の継続審査が決定した。これに対して、各議員からも慎重な意見が寄せられた。
また、令和２年度横手市国民健康保険特別会計予算が賛成多数で可決された。地元議員からは、保険料率の上昇に対する懸念の声も上がった。保険料の増加が市民生活に影響を与える可能性については、当局も留意していると述べた。
さらに、加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度創設を求める意見書が採択された。この問題については他市の事例を参照しながら、今後の方針が議論されることになるだろう。
そして、議案第36号である令和２年度横手市一般会計予算が、各常任委員会での慎重な審査を経て可決された。それに伴い、議員たちは市民生活の福祉向上に向けた具体的施策の必要性を再確認した。特に、雇用や仕事を支える取り組みが肝要だと言及された。
このように、多岐にわたる議案が審議され、今年度の横手市の計画が具体化される姿勢が見受けられた。市議会は、各議案の可決を通じて、市民へのサービス向上を図るため、引き続き努める姿勢を示している。