令和3年1月26日に北秋田市議会第1回臨時会が開催され、重要なテーマが数点議論された。特に注目されたのは、消防本部職員による飲酒運転幇助事件と、令和2年度一般会計補正予算の内容である。
消防長の長岐篤市氏は、飲酒運転幇助事件について報告し謝罪した。この事件は2020年12月23日、20代の消防士が飲酒運転を行う友人の車に同乗し、危険な行為をしたもの。消防長は、この行為が公務員として不適切であると強調し、停職6か月の懲戒処分を行ったことを明らかにした。今後は職員教育を徹底し、再発防止に努める意向を示した。
次に、財務部長の佐藤進氏は議案第1号の令和2年度一般会計補正予算について詳細に説明した。この補正予算では、歳入歳出のそれぞれに1億6,919万円を追加し、総額294億7,416万7,000円となる。特に、ふるさと寄附金に関連する企画費として重要な1億5,697万円を計上しており、寄附金の増加に伴う返礼品や経費についても言及した。
新型コロナウイルス接種に関しても詳細が語られた。接種体制の確保や経費として、1,221万3,000円が補正計上された。接種が完了するまでの流れや予約体制についても具体的に説明され、多くの質問が寄せられた。健康福祉部長の石崎賢一氏は、接種券の送付や予約の流れについても明確にした。また、今後の接種対象者の人数は3,510人と見込んでおり、医療従事者や高齢者を優先する方針も確認された。
また、議案第2号として、北秋田市コンベンションホール四季美館の指定管理者に鷹巣観光物産開発株式会社を指定する件についても可決された。この指定は令和3年4月1日から令和8年3月31日までの管理運営となる。議論の中で、選定理由や地域との信頼関係の重要性が強調された。
全体として、今回の臨時会では市民に直接影響する重要な議題が多く取り扱われた。市民の信頼を回復すべく、行政側は引き続き透明性をもって対応する必要が求められている。