武豊町議会は11月26日、臨時会を開催した。主要な議案として、道路改良工事の請負変更契約締結や一般会計補正予算が審議された。
まず、町長の籾山芳輝氏が会議に先立ち挨拶を行った。臨時会の目的は、報告案件や承認案件、条例改正を含む6件の議案を審議することにあった。
日程の中で、重要なのは「道路改良工事(北中根擁壁)請負変更契約の締結に関する報告」である。土木課長の森山利久氏は、変更契約の専決処分について詳細を説明した。契約金額は1億4,332万4,500円となり、451万4,400円の減額が報告された。変更理由には、発生した現場土の活用や舗装範囲の縮小が影響しているとした。
次に、一般会計補正予算(第9号)の承認が求められた。この件について、池田武彦氏が細部を説明。補正予算の目的は、高齢者インフルエンザ予防接種事業の拡充にあり、環境変化に対応して補正を行う必要があったと述べた。在任中から多くの業務に取り組む職員の生活設計に配慮したものである。
さらに、議員報酬や町長、副町長、教育長、職員の給与に関する条例の一部改正案が一括上程された。この改正に伴う条例の変更は、支給割合の調整を含むもので、結果として今年度の支給総額には若干の影響が及ぶ。特に議員の期末手当については、支給割合を100分の165に引き下げることが提案された。これに対し、議員からは職員組合との協議についての疑念や反対意見が相次いだ。
質疑では、この給与改定がコロナ禍における職員の生活に与える影響が懸念された。梶田進氏が質問した内容には、職員との協議が十分であったのか、引下げの必要性とその影響について具体的な数値を求めた。秘書広報課長の磯部好文氏は、給与改定は情勢適応の原則に基づくものであると強調した。
審議の結果、すべての議案が承認され、議会は閉会した。町長の籾山芳輝氏は、コロナ禍によるイベントの中止を惜しむと共に、今後も職員を支援していく意向を示した。来月の定例会でも新たな議案が上程される予定である。