令和3年9月の定例会において、武豊町の町政に関する様々なテーマが議論された。その中で、籾山芳輝町長の抱負が注目を集めた。5期目のスタートを切った町長は、過去4期16年間の経験と人脈を最大限に活用し、その職務に専念する意向を示した。特に、施策の具現化への強い決意が表明された。
議論の中で、個別避難計画に関する防災と福祉の連携についても言及された。甲斐百合子議員が、避難行動要支援者の個別避難計画の策定の重要性を指摘し、町長もそれに応えて今後の計画について詳細に説明した。特に、視覚障害者や高齢者等への配慮を徹底することが求められ、福祉と防災の協力関係を強化する必要性が訴えられた。
また、がんに関連する早期発見の取り組みについても議論が交わされた。本村強議員は、町民のがん検診受診率の向上を訴え、新たな検査法であるN-NOSEの導入を提案した。しかし、町長は現段階では国と県が推奨する既存のがん検診を継続する意向を示した。
更に、視覚障害者支援や新施設の影響での道路混雑対応など、多岐にわたるテーマが取り上げられた。大足地区の新施設オープンに伴う交通規制やおおあしエコステーション利用者への配慮などについても徹底した調整が必要とされている。
無論、これらの取り組みには、地域の協力や理解が欠かせない。特にPTA活動における性別役割の見直しや、子育てタクシーの導入など、新しい挑戦や提案もなされている。町民にとって安全で便利な社会を実現するために、今後も様々な意見を反映した政策が求められている。