令和2年12月3日に開催された武豊町の定例会では、複数の重要な議題が取り上げられた。その中でも特に力を入れていたのは、人口減少や少子高齢化への対応を含む第6次武豊町総合計画の策定であった。町長の籾山芳輝氏は、将来像として「心つなぎ みんなでつくる スマイルタウン」を掲げ、町民の意向を反映したまちづくりの重要性を強調した。
議員からは、具体的に次のような質問がなされた。まず、大岩保議員は第6次総合計画の策定に関する質問を行い、町民参画が促進されるべきだと述べた。具体的には、過去の戦略プランの評価や住民の意向の反映方法、SDGsとの関連について言及した。町長は、町民の意見を的確に取り入れることが必要であり、計画的に施策を進めていくと回答した。
次いで、鈴木一也議員が駅西エリアのグランドデザインについて質問。名鉄知多武豊駅周辺の再生に向けた取り組みを評価しつつ、具体的な施策を求めた。町長は、駅周辺の整備が進められていることを報告し、今後も地域の意見を重視して進めるとした。さらに、鳥居美和議員は高齢者の終活支援の必要性に関する質問をし、町独自のエンディングノートの活用やお悔やみ窓口の設置を提案した。町長は、既に町内での取り組みがあることや、住民との意見交換による支援の拡充を表明した。
さらに、コロナウイルス禍における経済支援策についても議論がなされた。梶田進議員が引き続き支援を行うべきだと主張し、町長は現在の状況を注視しながら適切に対応をする意向を示した。これにより、武豊町の将来に向けた確かな基盤が整いつつあることが明確になった。
本定例会では、まちづくりの重要な方針が策定され、地域の安全や暮らしの質の向上に寄与するための具体的な道筋が示された。これにより町民は今後、より安心して暮らすことができると期待されている。