令和3年12月定例会では、武豊町の様々な課題に対する質問が行われた。特に、カーボンニュートラルや温暖化対策についての議論が印象的であった。
初めに、久野 勇議員がカーボンニュートラルに関連し、地球温暖化対策の実施計画について問うた。町長の籾山 芳輝氏は、2050年までのCO2排出量実質ゼロを目指すために、現在策定中の地球温暖化対策実行計画区域施策編を強調した。この計画では、2030年度に基準年度の2013年度比40%以上を削減する目標を設定している。また、具体的な施策として、町民の参加を得ながらのプロジェクトを進めると述べた。
続いて、福本 貴久議員は再生可能エネルギーの導入に関する懸念を表明し、太陽光発電施設がもたらす環境影響について議論した。町長は、再生可能エネルギーの導入が基本方針であり、地域の環境保全に十分配慮することを約束した。
その後、南 賢治議員が武豊町屋内温水プールについて質問した。新しい館の供用開始が来年4月に迫り、町民の期待が高まっているが、運営管理の方法について懸念が表明された。教育部長の籾山 英巳氏は、多様な利用機会を提供することが重要であるとの認識を示した。また、運営にかかわるコストパフォーマンスの高い施設作りについても言及があった。
さらに、鈴木 一也議員はひきこもり支援の状況について質問をした。特に、ここちゃんサポート相談の役割が強調され、相談件数が増加する中、より多くの手助けが求められていることが確認された。町長は、8050問題に向けた新たな支援の体制整備についても触れ、具体的な支援策を進めることを約束した。
最後に、甲斐 百合子議員はコミュニティバスの役割と利便性向上について取り上げた。特に交通空白地の解消が重要であり、多世代に利用される交通手段として地域の皆に愛される運行が求められている。総務部長の木村 育夫氏は、住民ニーズを的確に把握する重要性を強調し、今後も継続的に改善策を講じていくとした。
このように、今定例会では、地域の持続可能性と温暖化対策に向けた重要な議論がなされ、各議員が熱心に取り組む姿勢が見受けられた。町民一人一人が参加できる形での政策が今後期待される。