令和4年3月2日に開催された武豊町定例会において、令和4年度予算案が提案された。
冒頭、籾山町長は厳しい財政状況にもかかわらず、コロナ禍の影響を受けた町民の絆を回復する「絆予算」として144億3,500万円を計上したと強調した。
主な施策には、新年度予算における「絆予算」として地域振興券事業が含まれている。この施策では、町内で利用できる5,000円分の地域振興券を交付し、地元経済の活性化を図るとしている。副町長の近藤千秋氏は、地域経済を潤すことが重要であり、例年通りのイベント実施を通じて地域の絆の回復も期待されると述べた。
また、「未就学児への子育て支援策」として、家庭訪問型のサポート事業を実施し、地域とのつながりを促進する施策が挙げられた。この事業は、子育てを支えるための多様な手段を提供し、孤立を防止することを目的とする。
さらに、子ども食堂の増加についても言及され、子どもだけでなく、地域社会全体の交流の場として注目されている。健康福祉部長の飯田浩雅氏は、町内の子ども食堂について自発的な運営の重要性を語り、行政も支援を続ける姿勢を示した。
企業誘致についてもディスカッションが行われ、地域経済を活性化するために、町内の工業用地の検討および近隣企業との連携が強調された。特に武豊北インター周辺での企業誘致に期待が寄せられ、ニーズに基づいて適切な土地の利用を進めるとしている。