令和4年5月18日、武豊町議会臨時会が開会された。 町長の籾山芳輝氏は、重要な議案が10件あることを報告し、慎重な審議を求めた。
主な報告には、令和3年度水道事業会計予算の繰越計算書が含まれた。上下水道課長の前田克康氏は、電子部品調達における半導体不足が影響し、工期が延長されたと述べた。繰越額は7361万2000円に達し、これは過年度損益勘定からの資金で賄われる。
また、令和4年度一般会計補正予算の承認も行われ、この補正予算は特に緊急を要するとして専決処分が承認された。総務課長の杉浦正享氏は、歳入歳出それぞれ511万3000円を追加し、予算総額を144億4011万3000円に引き上げると説明した。新型コロナウイルス対策として、ワクチン接種や関連経費も計上されている。
議案の中には、税条例及び都市計画税条例の改正も含まれており、これらは地方税法の改正を受けたものである。税務課長の野村尚子氏は、課税標準の特例措置に関わる内容を詳述した。特に商業地の課税標準の上昇幅に関しては、現行の評価額の5%を2.5%に引き下げる方針が示された。これにより、約300件が影響を受ける見込みである。
さらに、消防団員等公務災害補償条例の改正も議題に上がった。防災交通課長の長谷川貴彦氏は、新法に基づく必要な法制上の措置について説明した。
最後には、武豊町職員をはじめとする特別職の期末手当についての議案も可決された。期末手当の支給割合を引き下げる内容が含まれ、議員の反対意見もあったが、原案通り可決された。今後は支給額の調整も行われる予定である。
臨時会を通じて、町政の透明性や効率的運営が求められる中で、各議案が無事に承認されたことが確認された。町長は閉会の辞において、地域振興券などの施策に対する謝意を示し、今後の町政運営への理解と協力を呼びかけた。