令和6年3月21日、武豊町議会において定例会が開かれ、令和6年度予算案に関する重要案件が審議された。議案第5号として提出された令和6年度一般会計予算は、総額183億5,600万円であり、前年度比で約5.0%の増加を見込んでいる。特に、この予算は町税収入の大幅な増加によるもので、これが一般会計の強化を図る要因となっている。
議案審議の中で、各議員からの質疑も活発に行われた。特に、町税の収支では、香川県内の固定資産税の収益が大きく影響しているとのことで、町長の籾山芳輝氏は、「来年度の予算案を市民に還元できるよう努力する。」と述べた。福本貴久総務企画委員長は、歳出についても触れ、民生費が全体の約43%に達しており、その増加の要因には東大高保育園の建設費や扶助費の増額があると分析した。
また、議案第6号として国民健康保険事業特別会計予算も可決されたが、これには医療提供の向上を目指す方針が反映されている。医療給付費分が全体の増加に寄与しており、医療面での適切な対応が求められていることが浮き彫りになった。特に、国民健康保険税の引き上げが必要不可欠な背景には、医療費の高騰と人口の高齢化が影響しているとの指摘があった。
さらに、議員提出の条例案についても討論が行われ、町民生活の向上を意識した施策が多く含まれていることが評価された。特に、各種助成金や補助金制度を利用し、町民が適正な支援を受けられるようにする体制が強調された。議会は、今後とも町政の発展を目指し、持続可能な予算構成を維持する必要があるとの認識を深めた。
全体として、令和6年度予算案は町民の生活向上に寄与すべく、多岐にわたる施策が計画されており、議会メンバーからは賛同の声が上がった。今後の実施に向けて、各議員の監視と支援が期待される。