令和5年11月7日、武豊町議会臨時会が開会した。
この日は、損害賠償の額の決定及び和解、令和5年度一般会計補正予算、東大高保育園等新築工事に関する議案が審議された。
町長の籾山芳輝氏は冒頭の挨拶で、本臨時会の重要性と審議案件について説明。損害賠償については、庁舎敷地内での事故に関して、合計335,785円の賠償を決定し、全額を保険から支払うことが強調された。特に、事故発生の経緯については、草刈り作業中の事故であったことが明らかとなった。
次に議題に上がった補正予算には、従来の予算額に対して、435万5,000円が追加され、総額180億9,224万7,000円となる。次長兼総務課長の杉浦正享氏は、町営住宅の外壁改修中に想定外の修理箇所が増えたことから、追加の予算が必要となったと説明した。
外壁工事に関しては、工期が106日延びる見込みで、これに伴う追加費用も発生している。議員であるとばひさし氏は、外壁の修理項目の増加や工期延長について厳しく質疑し、工事の管理レベルや、事前調査の正確性についても追求した。
また、欠損部分の増加や工期の延長によって追加費用がかかることを懸念し、他市との比較や調査精度の重要性も指摘された。特に、室外機やバルコニー周辺の調査不足については、目視調査が不十分だった点についての反省が求められた。最終的に、議案第47号は可決された。
続く東大高保育園等新築工事に関する議案は、一括して審議され、全て原案通り可決される運びとなった。請負金額は建築工事が約10.5億円、電気設備工事が約1.9億円、機械設備工事は約3.5億円である。
副町長の近藤千秋氏は閉会挨拶で、日々の気温差への注意を促しつつ、今後の町政の発展に対して更なる協力を呼びかけた。本臨時会では、全ての議案が慎重に審議され、可決されたことが確認された。