令和5年第2回武豊町議会定例会が、令和5年6月2日に開催された。議会では町長からの報告があり、各事業が順調に進んでいると述べられた。
町長、籾山芳輝氏は、令和4年度の町政の現状について詳しい報告を行った。人口は令和5年4月1日現在4万3,303人に増加しており、前年同期と比較して70人の増加と確認された。そして、令和4年度の重要な財政内容として、一般会計の歳入が149億1,900万円、歳出が142億8,400万円で、実質収支が約5億1,200万円に達する見込みが報告された。これらの内容は健全な財政運営を目指すための重要な指標とされている。
他方、会議では複数の議案が提案され、特に「武豊町一般会計補正予算(第3号)」に関する議案は、歳入歳出をそれぞれ2億7,307万円追加し、総額179億8,768万6,000円とする内容が強調された。この補正予算は、特に住民に対する支援を目的とし、生活応援券の配布も含まれている。生活応援券は、物価高騰の影響を受けた住民を対象に、1人当たり5,000円が6月に配布される予定である。
また、議案の中でも「人権擁護委員候補者の推薦」についての発表があり、川口由紀子氏の再任と新たに榊原光和子氏を候補者として推薦することが確認された。これにより町内の人権活動強化に繋がる期待が示された。
さらに、町内の教育施設の充実を図るため、小・中学校における空調設備の設置工事請負契約についても提案されており、これにより快適な学習環境の整備を目的としている。特に、富貴中学校の特別教室においては、9,795万5,000円が必要とされ、その重要性が強調された。
この他にも、武豊派遣センターの老朽化対策として解体工事が進められ、そのための契約も議題に上がった。
議会は令和6月20日までの19日間の会期を決定し、今後の議案に対する質疑は6月13日に予定されている。議会は順調に進行し、活発な意見が交わされたことが報告された。地域の声を反映し、さらなる目標達成に向けて、議会の役割が重要視されている。