令和4年の武豊町議会定例会が6月1日、武豊町議事堂で開会した。
議長の石原壽朗君は冒頭、「皆さん、おはようございます。新型コロナウイルスの影響でマスク着用をお願いしていますが、発言時は自由とします」と述べた。
町長の籾山芳輝君によれば、令和4年度の町政は順調にスタートしており、今回の定例会では6件の議案を審議するとのことだ。
報告案件として、令和3年度の一般会計繰越明許費繰越計算書が提出された。
この計算書には、各会計における厳しい財政状況への対処や、歳入歳出の確保、効率的な執行についても触れられている。
町長は、「一般会計の歳入見込額は180億2,500万円、歳出171億6,000万円である。実質収支額は約5億1,500万円の見込みで、全額を財政調整基金に積み立てていく予定だ」と強調した。
その上で、今後の社会経済情勢に配慮し、健全な財政運営に努める意向を示した。
議案第31号では、武豊町税条例等の一部改正が提案された。
行政のトップである税務課長の野村尚子氏は、「地方税法等の一部改正に伴い、本条例の一部を改正する必要が生じている」と説明した。
また、町長の籾山君による人権擁護委員候補者の推薦についての議案も審議された。
任期満了を迎える栗本孝成氏を引き続き推薦する内容で、社会的意義のある議案として注目される。
報告第3号のなかで、各特別会計の決算見込みについても詳細に説明され、国民健康保険事業では歳入が37億1,056万円、歳出が36億4,413万円と、約6,643万円の翌年度繰越しが見込まれている。
議案第32号と第33号については、廃棄物最終処分場の嵩上げ工事の契約締結や、武豊中央公園の整備計画が提案され、これに対し各議員から期待の声が上がった。
最後に、議長は「本日の日程はこれで全部終了した。明日からは、再度本会議を開く」として閉会を宣言した。