令和5年第2回武豊町議会定例会が、6月20日に開催された。この日は各常任委員会からの報告及び、議案の討論と採決が行われ、多数の議案が可決された。
特に注目される議案は、令和5年度武豊町一般会計補正予算(第3号)である。総務企画委員会の委員長、福本貴久氏は、議会における質疑の中で、地域振興券の効果について説明した。昨年度実施した地域振興券が約2億円の効果をもたらしたことを紹介し、5,000円が妥当な助成額であると述べ、採決の結果、全員賛成で可決された。
また、教育長の榊原寛二氏は、武豊小学校及びその他6つの学校への空調設備設置に関する議案について、空調機設置数や設置場所の詳細を説明した。議案第36号については、総額5億4,577万1,600円で、室内機132台、室外機34台を予定しており、議員からは入札状況や業者選定について質疑があり、全員賛成で可決された。
さらに、建設経済委員長の甲斐百合子氏は、町営住宅や公園整備のための工事契約について報告した。その中で、町営住宅A棟の外壁改修工事や、武豊中央公園の整備工事は、住民の安全や快適な生活を支えるために必要なものであるとの見解が示された。
また、質疑の中では、発注の方法についての議論が交わされた。例えば、複数の議員が分割発注の利点やリスクを指摘し、町内業者への配慮も求めた。学校教育課長の森田光一氏は、特殊な工事であるため一括発注としたとの背景を説明したが、町内業者育成に関する疑問も残る結果となった。
このように、令和5年第2回武豊町議会定例会では、住民福祉向上を目的とした多くの可決議案が取り上げられ、町政の透明性や議会の役割が強調された。本日の会議は、町長の挨拶をもって終了し、各議員に対し今後も町政発展を支援するよう呼びかけがあった。