令和3年第1回武豊町議会臨時会が1月19日に開会した。
議事は専決処分の報告や一般会計の補正予算について行われた。
特に新型コロナウイルスワクチン接種に関連する予算の議論が注目を集めた。
町長の籾山芳輝氏は、現在の新型コロナウイルス感染症の拡大状況を踏まえ、早期のワクチン接種体制を整備することが重要であると強調した。
この臨時会では、令和2年度の補正予算(第11号、第12号、第13号)の承認が求められ、その内容には感染症対策にかかるワクチン接種に必要な経費も含まれていた。
健康課長の近藤昭子氏によると、クーポン券(接種券)の発送スケジュールについて、65歳以上の高齢者には3月1日から12日まで、20歳から64歳の方には4月中に発送される予定という。
また、接種の具体的な開始時期も2月下旬から医療従事者に対して開始する予定で、接種対象者は高齢者や基礎疾患を持つ方を優先するとされた。
議員の質疑に対し、接種の際の密を避けるため、個別接種と集団接種を行う方針が示された。
また委託業者とのスケジュール調整も進められているとし、慎重な準備が進んでいることが伝えられた。
そのほか、地元の屋内温水プール建設工事に伴う土壌汚染対策についても議論が交わされ、建設用地における土壌汚染調査の結果とその対策費用が大幅に必要であることが明らかになった。
新型コロナウイルスの影響で財政調整基金の繰入れが求められる中、徹底した環境対策の重要性も議員から指摘された。
プールの整備に関しては、地下水保全の観点から迅速且つ適切な対応が求められるもので、教育部長の木村孝士氏もその必要性を訴えた。
このように、臨時会では新型コロナワクチン接種に関する経費案や土壌汚染対策の補正予算が、町民の不安を和らげるためにどのように進められるのかが焦点となった。