知多市議会の令和元年第5回定例会が12月10日に開催され、地域公共交通や防犯活動の充実に関する質問が行われた。特に、コミュニティ交通あいあいバスの有効活用が求められる中、利用者の増加が見込まれているという。
市民生活部長の説明によれば、あいあいバスの利用者数は料金改定後、1.6倍に増加し、無料あいパスの発行も大きな反響を呼んでいる。今年度は、従来の125件から約1,470件にまで増加している。このような制度は、特に高齢者や運転免許を自主返納した方にとって重要な手段として位置づけられており、さらなる利用促進が期待される。
市全体で地域の防犯力を高める取り組みも進行中だ。自宅周辺の見守りを強化するために、住民参加の防犯パトロールが行われている。今後も地域安全の強化が求められる中、地域自治体との連携・協力が更に重要になるだろう。
特殊詐欺への対策も重要な課題となっている。知多警察署が発表したデータによると、最近の特殊詐欺件数は依然として高水準にあり、特に高齢者の被害が多いため、周知啓発が一層求められている。市も様々な取り組みを展開し、消費者相談窓口の設置や、特殊詐欺対策に関する地域の啓発活動が強化されつつある。
また、議会内では子どもたちのために教育環境の充実も求められた。特に学校施設の改修や整備については、トイレや体育館の改修計画が立てられており、徐々に改善が図られている。特に、中学校トイレの洋式化について具体的なスケジュールと目標が示され、それに向けた取り組みの進捗が注目される。
今後も地域の防犯活動や公共交通の利用促進が求められる中、議員や市民の意見が反映された施策の実施が求められる。地域の皆が安全で安心して暮らせる環境を実現するため、引き続き市民一体となった活動が不可欠である。