3月9日、知多市議会第2回定例会が開催され、全16名の議員が出席した。議長の勝崎泰生氏は、会議が成立したことを報告し、2つの主要な議案について議論が展開されることになった。
最初の議題は「一般質問」であり、議員たちはさまざまな市の施策について質問を行った。特に「デジタル化に関する教育現場の取り組み」についての質問が目立ち、具体的には教育現場におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の進捗が焦点となった。大村聡議員は、教育現場におけるデジタル技術の導入状況について質問を行い、具体的な取り組みや成果についての説明を求めた。市長の宮島壽男氏は「GIGAスクール構想に基づき、全校でタブレットを活用しており、教員が児童に対してデジタル教材を提供することで、自主的な学びを促進している」と述べた。
また、教育長の永井清司氏は、タブレットの導入による学習の主体性向上や教員の業務効率化について説明し、多くの児童生徒がタブレットの活用が有意義であるとの回答を得ていることを報告した。これに対し、大村議員は今後の展望として情報モラル教育の重要性を強調し、「児童生徒が安全にICTを利用できる環境を整えることが必要である」と発言した。
その後「ロシアによるウクライナ侵略を非難する決議」が議題として挙げられた。この決議案は全会派の賛同を得て提出されたもので、古俣泰浩議員が提案理由を説明した。議会はロシアの軍事行動を厳しく非難し、安全保障や国際法に反する行為への抗議を表明することを決議した。市長もこの決議の重要性を認め、日本政府に対しウクライナ国民の安全確保に向けた努力を求める姿勢を示した。
今定例会では、市民の声を代弁する形で、地方自治体としての役割や教育、環境問題についての意見が出され、各議員の熱心な討議が行われた。今後の定例会に向けて、市の政策がより良い方向に進むことが期待される。